神奈川県相模原市のうめざわクリニック
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生活習慣病
生活習慣病

3大生活習慣病といわれる疾患が、糖尿病、高血圧症、高脂血症です。
その他、肥満症、高尿酸血症、脂肪肝、メタボリック症候群などの健康診断や人間ドックでよく耳にする多くの病気も生活習慣病の仲間です。

いずれの病気も自覚症状がなくても早期からの治療が必要なものです。

糖尿病

血液中の糖分が持続的に高値となり(高血糖)、尿に糖が流出する(尿糖)状態が糖尿病です。糖尿病は急性症状と慢性症状(血管合併症)によって異なった症状が出現します。

急性症状

高血糖により血液の濃度が濃くなるため、これを薄めようと脳の口渇中枢が刺激され、口渇、多飲、多尿などの高血糖症状が出現します。尿糖が大量な時は数カ月で10kgもの体重減少が起こることがあり、体調良く、食事も普通に食べられているのにどんどん体重が減ってくるときなどは糖尿病の発症が疑われます。また高血糖状態では細胞性免疫が弱くなるため、皮膚や粘膜部の細菌感染が起きやすく、水虫、にきび、毛嚢炎などの皮膚表在感染や扁桃炎や膣炎、膀胱炎などの粘膜感染が起こりやすく、治りにくくなることが特徴です。

慢性症状(血管合併症)

長年の高血糖状態の持続に、高血圧症などの合併があると、全身の血管が障害されて合併症を引き起こします。代表的な糖尿病性血管合併症は網膜症、神経障害、腎症の3つで、また、糖尿病があるとなりやすい大血管障害(狭心症、心筋梗塞、脳卒中など)にも注意が必要です。最近では歯周病も糖尿病の合併症と定義され、歯周病があると糖尿病が悪くなったり、心臓病の罹患率が増えたりすることがわかっております。

慢性症状

高血圧症

日本で有病率の高い生活習慣病です。
さまざまな原因で持続的な血圧上昇が起こり、血管に動脈硬化を介して出血や梗塞(血管が詰まる病態)を引き起こします。日本では約4000万人が高血圧と推定されています。

30歳以上の男性は約50%、女性は約40%が高血圧と予測されており、高齢者になると3人に2人は高血圧と判断されます。以前から“塩分を控えれば血圧は下がる”とイメージされておりましたが、最近の研究から日本人の高血圧症の70%は、そうではないことがわかっております。また、高齢者を除いては血圧コントロールは“低ければ低いほうが良い”という考えが主流となっており、2019年の高血圧治療ガイドラインでは収縮期血圧120未満が至適との見解になっております。

減塩、運動、肥満解消や禁煙などの生活習慣の改善だけでは収縮期血圧でせいぜい10mmHg程度しかさがらないため、Ⅰ度高血圧症以上のかたの多くは降圧剤が必要となります。

成人における血圧値の分類(mmHg)

分類 収縮期血圧   拡張期血圧
正常血圧 <120 かつ <80
正常高値血圧 <130 かつ <85
高値血圧 130~139 または 85~89
Ⅰ度高血圧 140~159 または 90~99
Ⅱ度高血圧 160~179 または 100~109
Ⅲ度高血圧 ≧180 または ≧110
(孤発性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90

日本高血圧学会、高血圧治療ガイドライン2019年版

高脂血症(脂質代謝異常)

高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が増加した状態です。生体内でコレステロールはステロイドホルモンや細胞膜を作る材料となり、中性脂肪は貯蔵型のエネルギー源として働きますが、高い状態が続いたり、コレステロールの組成比率(悪玉と善玉のバランス)が崩れたりすることにより動脈硬化を引き起こします。現在、患者数は約700万人といわれており、食生活の欧米化とともに増加傾向にあります。高脂血症は、食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎ、喫煙、肥満や運動不足、糖尿病などに加えて遺伝的素因が関与して発症します。自分の検診結果をしたの表で確認してみてください。

脳卒中・心筋梗塞・腎不全

空腹時血液検査による脂質代謝異常の診断基準

LDLコレステロール ≧140mg/dl
HDLコレステロール <40mg/dl
中性脂肪 ≧150mg/dl

栄養指導

生活習慣病

管理栄養士による栄養指導を土曜日の午前で行っております。予約制で、1人30分を目安に行っております。おもに当クリニックに通院中の生活習慣病患者様が受講されておりますが、市児童肥満検診で二次検診対象となったお子さんや乳児検診後の授乳・離乳食指導などでもご利用いただいております。